複合的治療(CDT:Complex Decongestive Therapy)は、リンパ浮腫に対する最も一般的な保存的な治療で、以前は複合的理学療法(Complex Physical Therapy)と呼ばれていた、医学的に検証された4つの方法(スキンケア、リンパドレナージ、圧迫療法、運動療法)を患者様の症状に応じて実施し、生活習慣改善やリスク管理の指導などを通じて、文字通り「複合的」に症状の緩和・改善を図ります。(治療は看護師を中心に、理学療法士など様々な医療従事者によって行われるので、理学療法という限定的な言葉は、現在使用されなくなってきています。)
さらに当院ではアロマのリラクゼーション効果を利用したMD法によるメディカルアロマセラピーを取り入れることで、患者様お一人お一人に合わせてカスタマイズした、オリジナルの治療を提供しています。
この治療は長期間に及ぶので、持続可能なやり方で根気強く続けていくことが大切で、特に当院では、患者様の心理的負担もなるべく軽減できるよう配慮しながら、長いスパンでサポートして参ります。
*保存療法とは、広義的に「人体を傷付けたり出血させることなく治療をする方法」のことで、直接原因を取り除くのではなく、それ以外のアプローチで症状の改善や緩和を目指す治療のことを指します。
現在のリンパ浮腫の治療においては、複合的治療が医学的に最も効果的な治療方法として認知されています。